研究論文（査読あり）　


□森林研究第77号特集「ニホンジカの森林生態系へのインパクト−芦生研究林」

　FOREST RESEARCH, KYOTO. No.77. Dec, 2008

　1) 井上みずき・合田禄・阪口翔太・藤木大介・山崎理正・高柳敦・藤崎憲治

　　企画趣旨「ニホンジカの森林生態系へのインパクト−芦生研究林」（p.1-）

　2) 福田淳子・高柳敦

　　「京都府の多雪地におけるニホンジカCervus nippon TemminckによるハイイヌガヤCephalotaxus harringtonia var. nana 　　

　　の採食にみられる積雪の影響」（p.5-）

　3) 田中由紀・高槻成紀・高柳敦

　　「芦生研究林におけるニホンジカ（Cervus nippon）の採食によるチマキザサ（Sasa palmata）の群落衰退について」（p.13-）

　4) 石川麻代・高柳敦

　　「異なる光環境下における草本群落に対する防鹿柵の影響」（p.25-）

　5) 合田禄・高柳敦

　　「シカの利用頻度が草本群落に及ぼす影響」（p.35-）

　6) 阪口翔太・藤木大介・井上みずき・高柳敦

　　「芦生上谷流域の植物多様性と群集構造−トランセクトネットワークによる植物群集構造と希少植物の検出−」（p.43-）

　7) S. SAITO, H. MIZUTA, T. HISHI, J. TSUKAMOTO, N. KANEKO and H. TAKEDA

　　「Impacts of deer overabundance on soil macro-invertebrates in a cool temperate forest in Japan: a long-term study」（p.63-）

　8) 福島慶太郎・徳地直子

　　「シカの食害が森林生態系の物質循環に与える影響：渓流水質の予備調査から」（p.77-） 　

　9) 合田禄・井上みずき・高柳敦

　　「芦生研究林における林道走行中のシカ目撃数のモニタリング」（p.89-） 　　

　10) 藤木大介・高柳敦

　　総説「京都大学芦生研究林においてニホンジカ（Cervus nippon）が森林生態系に及ぼしている影響の研究−その成果と課題について」 　　

　　（p.95-） 　

　

□森林研究第78号

　FOREST RESEARCH, KYOTO. No.78. Sep., 2012

　1) 境優・夏原由博・加藤真　(2012)

　　「芦生研究林上谷流域における渓流の底生動物分布パターン」（p.19-27）

　2) 阪口翔太・藤木大介・井上みずき・山崎理正・福島慶太郎・高柳敦　(2012)

　　「ニホンジカが多雪地域の樹木個体群の更新過程・種多様性に及ぼす影響」（p.57-69）

　3) 阪口翔太・藤木大介・井上みずき・山崎理正・福島慶太郎・高柳敦　(2012)

　　「日本海側冷温帯性針広混交林におけるニホンジカの植物嗜好性」（p.71-80） 　

　

　□Journal of Insect Conservation 　　

　1) Inoue Mizuki, Michimasa Yamasaki, Takehiko Kakutani, and Yuji Isagi　(2009)

　 Negligible impact of deer-induced habitat degradation on the genetic diversity of extant Bombus diversus populations in comparison with museum specimens. 　 Journal of Insect Conservation 2010: 14: 191-198 　

　

　□Population Ecology　 　　

　1) Masaru Sakai, Yosihiro Natuhara, Ayumi Imanishi, and Makoto Kato　(2012) 　 Indirect effects of excessive deer browsing through understory vegetation on stream insect assemblages 　 Population Ecology: 54(1): 65-74 　

　

　□Journal of Forest Research 　　

　1) Masaru Sakai, Yosihiro Natuhara, Keitaro Fukushima, Ayumi Imanishi, Kensuke Imai, Makoto Kato　(2013) 　 Ecological functions of persistent Japanese cedar litter in structuring stream macroinvertebrate assemblages 　 Journal of Forest Research: 28(2): 190-199 　

　　

　2) Inoue Mizuki, Shota Sakaguchi, Keitaro Fukushima, Masaru Sakai, Atsushi Takayanagi, Daisuke Fujiki, Michimasa Yamasaki　(Online First) 　 Among-year variation in deer population density index estimated from road count surveys 　 Journal of Forest Research xxxx: xx(x): xx-xx 　

　

　□Plant Species Biology 　　

　1) Yuzu Sakata, Shota Sakaguchi and Michimasa Yamasaki　(Online First) 　 Does community-level floral abundance affect the pollination success of a rewardless orchid, Calanthe reflexa Maxim.? 　 Plant Species Biology: xx(x): xxx-xxx 　

　　

　 　

報告文（査読なし）　


　1) 藤木大介 (2009)　 　

　 　シカが森林生態系に及ぼす影響−これからの研究に必要な視点・アプローチ． 　

　 　森林技術 806: 14-15. 　

　

　2) 福島慶太郎・井上みずき・阪口翔太・藤木大介・山崎理正・境 優・齊藤星耕・中島皇・高柳敦介 (2011)　 　

　 　ニホンジカによる過採食が芦生の冷温帯天然林の生物多様性と生態系機能に及ぼす影響の解明 　

　 　プロ・ナトゥーラ・ファンド第20期助成成果報告書 181-199 　

　

　3) 福島慶太郎・井上みずき・境　優・阪口翔太・岩井有加・橋本智之・本田美里・坂田ゆず・藤木大介・山崎理正・中島皇・高柳敦 (2012)　 　

　 　芦生冷温帯天然林における大規模シカ防除柵設置5年度の生態系機能の回復過程とそのメカニズムに関する研究 　

　 　プロ・ナトゥーラ・ファンド第21期助成成果報告書 　

　

　 　

学会発表　


国際シンポジウム　


□The 3rd International Symposium of Entomological Science COE

　“Construction of the Novel Model of Pest Management Based on Biological Interactions (Kyoto, Japan. Nov., 2008)" 　

　1) Inoue Mizuki 　

　　The effect of deer-induced habitat degradation on the genetic diversity of extant Bombus diversus are negligible compared to museum specimens.



□First ASIAHORCs joint symposium (Nagoya, Japan, Jul., 2009) 　

　1) Masaru Sakai 　

　　Impacts of deer overbrowsing on aquatic insect fauna in headwaters.



国内学会・シンポジウム　


□日本生態学会

　第55回大会(福岡, 2008年3月)

　1) 阪口翔太（京大・農），藤木大介（兵庫県大），井上みずき，高柳敦，藤崎憲治（京大院・農） 　

　　ニホンジカの過採食圧下で芦生天然林植生はどう変わったか　-大規模防鹿柵実験1年の効果とあわせて- 　　

　　（生態系管理部門ポスター・優秀賞受賞）

　第57回大会 (東京，2010年3月)

　1) 境 優，夏原由博，今西亜友美（京都大・地球環境） 　

　　シカ食害が渓流内環境および水生節足動物群集に与える影響 　　　

　　　（動物群集部門ポスター） 　　　

　第58回大会 (札幌，2011年3月)

　1) 坂田ゆず(京大・農), 阪口翔太, 山崎理正（京大院・農） 　

　　報酬のないラン科ナツエビネの送粉生態 　　　

　　　（動物群集部門ポスター） 　　　

　2) 本田美里(京大・農), 阪口翔太, 山崎理正, 高柳敦(京大院・農) 　

　　シカ過採食圧の放置と排除は埋土種子相にどのように影響するのか-土の中から探る植生回復可能性の評価- 　　　

　　　（生態系管理部門ポスター）



□日本森林学会

　第120回大会（京都, 2009年3月）

　シンポジウム　T06 シカが森林生態系に及ぼす影響 −これからの研究に必要な視点・アプローチ 　

　1) 阪口 翔太, 櫻井 聖悟, 藤木 大介, 井上 みずき, 山崎 理正, 高柳 敦 　

　　集水域スケールでの植物分布確率に及ぼすシカ採食圧と環境要因の影響

　2) 福島 慶太郎, 坂井 百々子, 徳地 直子 　

　　シカによる下層植生の食害が森林生態系の物質循環に与える影響 　

　口頭発表 　

　1) 境優, 夏原由博, 今西亜友美 　

　　シカ食害が森林小流域における無脊椎動物相に与える影響



□日本生態学会近畿地区会主催のフィールドシンポジウム

　「芦生におけるシカ害とその対策研究の現状」（京都, 2009年10月）

　1) 高柳敦（京大院・農）

　　「芦生の自然をシカの影響からどう保全するか」

　2) 藤木大介（兵庫県立大・自然環境研究）

　　「大規模シカ柵を用いた集水域スケールでの植生回復試験」 　　

　3) 福島慶太郎（京大フィールド研） 　

　　「シカによる下層植生の食害が森林生態系の物質循環に与える影響」



□ABCプロジェクト・Pro Natura Fund公開中間報告会

　「大規模シカ柵で森は守れるか？−京都府芦生原生林での生態系保全の取り組み−」（京都, 2009年12月）

　1) 藤木大介（兵庫県立大・自然環境研究）

　　「シカと森林をめぐる諸問題」

　2) 井上みずき（秋田県大・生物資源）

　　「芦生研究林における林道走行中のシカ目撃数モニタリング」 　　

　3) 阪口翔太（京大院・農）

　　「シカ柵設置による植生回復プロセスと希少植物の現状」 　　

　4) 山崎理正（京大院・農）

　　「芦生上谷のアリ相とシカ柵の効果」 　　

　5) 境優（京大院・地球環境）

　　「シカ食害が及ぼす渓流内環境と水生昆虫相への影響」 　　

　6) 福島慶太郎（京大フィールド研）

　　「シカ柵設置による渓流水質および物質循環の変化」 　　

　7) 高柳敦（京大院・農）

　　「芦生の自然を保全するために何が必要か」 　　

　　講演要旨(PDFファイル)